AWSでのクラウドゲーミングと寝落ち対策

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前回(https://ryuzoji.com/archives/1919)、AWSでクラウドゲーミング環境を構築しました。
しかし、もしかすると寝落ちしてしまうかもしれません。もしGPUインスタンスが立ち上がったまま寝落ちしてしまった場合、インスタンスが稼働し続けることで高額請求につながります。

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なんでこんなことを?

寝落ちするリスクを指摘されたからです。


なお、クラウドの特性上、稼働率が高いとオンプレミス環境に比べると不利になります。
これはクラウドサービスの宿命ですので、自宅にインターネットに接続されたマシンを設置可能であり、十分な初期投資が可能なのであれば、そちらに対してリモートデスクトップ接続を行ったほうが良い場合もあります。

スポットインスタンスを利用している場合、次の2つの方法で寝落ちしても一定時間でインスタンスを終了するようにすることができます。

スナップショットを作成するつもりのある場合は時間に余裕をもって作成してください。
スナップショットの作成が完了する前にインスタンスが終了された場合、スナップショットの作成に失敗し、当該インスタンス上のデータが失われます。

方法1:スポットインスタンスリクエストに有効期限を設定

スポットインスタンスリクエストに有効期限を設定します。有効期限はデフォルトで1年先に設定されていますが、手動で変更することができます。

スポットインスタンスの起動時に利用するであろう時間を指定してください。また、Terminate the instances when the request expiresにチェックを入れ、有効期限満了時にインスタンスを終了するように設定することを忘れないでください。
なお、スポットインスタンスを一度起動すると、終了しない限り有効期限を変更することはできません。

有効期限を設定しても、それより前に自分で終了することはできます。その場合、終了した時点までの料金が課金されます。

有効期限前でも、スポットインスタンスの特性上インスタンスは終了されることがあります。
どうしても終了されたくないときは、オンデマンドインスタンスを利用するか、次のスポットブロックの利用を検討してください。

方法2:スポットブロックを利用する

1~6時間の任意の継続時間を指定して、インスタンスを実行します。
ここで指定した時間の間は、基本的にインスタンスが終了することはありません。ただし、稀に終了することもあります。
指定した継続時間が経過すると、当該インスタンスは自動的に終了されます。

なお、ここで適用される料金は通常のスポットインスタンスよりは高価ですが、オンデマンドインスタンスよりは安価です。

最初に指定する時間が長いほど、スポットブロックの時間単価は割高となる点にご注意ください。最初に設定された時間単価は、当該スポットブロックの終了まで固定されます。
なお、時間内にインスタンスを手動で終了した場合は、指定した時間の単価で利用した時間分の料金が課金されます。

例えば、6時間の継続時間を指定したものの、予定より早く切り上げたことで3時間で終了した場合、6時間のスポットブロック単価で3時間分の料金が課金されます。
最初から3時間で継続時間を設定した場合に比べて割高とはなりますが、そのまま6時間実行し続けた場合よりも安くはなります。

スポットブロックにはオフピーク時間の設定があります。オフピーク時間はリージョンによって設定が異なります。
東京リージョンでは、現時点では日本時間で土曜日19時~月曜日19時が指定されています。この時間内にスポットブロックを実行した場合、価格がオンデマンド価格を基準として、さらに5%割引となります。

つまり週末に利用する場合は、少しだけ安くなります。

寝落ちには注意しましょう

GPUインスタンスの料金は高額なため、起動したまま放置すると高額請求の原因となります。
クラウドゲーミングの実行中は寝落ちしないようご注意ください。

Windowsインスタンスは秒単位の請求に対応していないため、1時間未満の端数は切り上げられ、1時間分の料金が課金される点にご注意ください。

なお、オンデマンドインスタンスでは上記の方法は利用できません。おそらくLambdaあたりを利用すれば実現可能とは思われますが、6時間を超えて連続プレイを行うような余程のネトゲ廃人でない限りはスポットブロックを利用したほうがお財布に優しく、簡単に実現できます。