オンラインゲームに起きる別格で重大なバグとは

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オンラインゲームに置いては、特定の種類のバグに関しては別格で重大となります。場合によっては、その企業の運営さえも左右し得ます。

オンラインゲームであっても、根本的にはコンピュータープログラムであるため、バグに関しては少なからず発生してしまいます。防ぐ努力はしても、全くバグがないことを保証することはほぼ不可能です。
バグを防ぐためには、テスターという方が必要になります。エンドユーザーはプログラムを想定を逸した使い方をする場合があるため、これに関してもテストをして、想定し得ない動作を防ぐ必要があります。


プログラムのテストに関しては、後述する重大なバグを水際で防ぐ重要な役割があるため軽視してはいけません。

多くのバグは、発覚した時点で直ちに修正し、場合によっては少量のお詫びアイテムを配布しておけば解決します。しかし、特定の種類のバグに関しては重大な問題を引き起こします。

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重大な種類のバグとは

普段から発生し得る小さなバグ、例えばダメージの計算式が誤っていた、攻撃時に効果が発動しないというようなバグでは多くの場合、修正後も尾を引くことはまずありません。もしかするとあるのかもしれませんが、基本的には修正後はその影響は沈静化したものとみなせます。
しかし、これでは沈静化しない種類のバグがあります。具体的には、アイテムを無限に取得できてしまう系統のバグです。

なぜこの系統のバグが重大なのか

アイテムを無限に取得できてしまうバグに関しては別格で危険なものです。バグの存在に気づいた時点で既に手遅れになっており、対応が複雑化してしまう傾向にあります。
手遅れになる原因として、バグを修正してもアイテムはプレイヤーの手元に残ったままになってしまいます。

バグを修正すればそれ以上の影響は防げますが、この不具合を悪用して取得したアイテムに関しては別途処置をしなければなりません。さもなければ、やったもん勝ちとなってしまい、正当にプレイしているエンドユーザーたちが不公平感を抱いてしまうからです。

アイテムを回収すればいい?

単に、不正に取得されたアイテムを回収すればよいと思っている人がいます。
多くの場合、このあたりはログを取っているでしょうから戻すこと自体は難しくないとは思います。しかし、単純に戻せない場合もあります。

不正の線引きは?

明らかに異常な動作を引き起こしていれば情状酌量の余地はありませんが、場合によっては一般的な回数制限を超えて実行できてしまう種類のバグもあります。
この場合、やっているうちにおかしいと気付くエンドユーザーも出てくると思われます。しかし、単純な線引きでは、悪意を持った人とそうでない人の区別が難しいという問題があります。

アイテムを消費された場合

不正に取得されたアイテムが回収されることを見越して、アイテムを消費してしまうエンドユーザーもいます。こうなった場合、不正に取得された分のアイテムをインベントリから減算するだけの単純な処置では対処できなくなります。
例えば、キャラクターの育成アイテムを不正に入手した場合、その不正に入手したアイテムでキャラクターのレベルアップを試みてしまう場合があります。こうなると、アイテムの回収に加えて、不正に強化したキャラクターの調査も行う必要が出てしまいます。さらに、そのアイテムを他人に売却したり譲渡したりした場合、その相手先のプレイヤーも調査する必要が出てきてしまいます。
不正に入手されたアイテムを他人から送り付けられた場合、自分がそうだと知らずに不正なアイテムを手元に置いてしまうことになります。

1箇所で発生した問題が複数の箇所、場合によっては無関係なエンドユーザーに飛び火する上、大元のバグを修正しても完全に問題が解決されないのがこの種類のバグが重大な理由です。対応に数週間~数か月以上を要する場合もあります
当然不公平感につながりますので、正しい対応を行わなければエンドユーザーの満足度は大きく低下することになります。会社の経営が傾くこともあるかもしれません。

テストは重要です

事例に関して、私は目の前で2事例ほど目撃しているのですが、今回は記事が長くなりすぎるため省略します。気が向いたら書くかもしれません。
こういった重大なバグが起きる原因としては、テストケースの想定が不十分であることが考えられます。エンドユーザーはどんな使い方でプログラムを使うかはわかりません。想定外をなくすために、テスターの存在は重要です。
不具合を見つけたら、エンドユーザーはやったもん勝ちとばかりに、火事場泥棒的に不正にアイテムの取得を試みる場合もあることは想定に入れておく必要があります。

このようなバグが発覚した場合は、できるだけ早く大元の問題を修正して影響範囲を限定し、その後問題の起きたエンドユーザーのアカウントを調査するという形になります。場合によってはアカウントを一時的に凍結する必要があり、エンドユーザーに不便を強いることになる点は留意が必要です。
このアカウントの一時凍結は、必ずしも悪意を持った人だけではなく、うっかり不具合に踏み込んでしまった人も巻き込む点の理解は必要です。