起動CPUクレジット無しのT3インスタンスに暖気は必要か?

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起動CPUクレジットの無いEC2インスタンスであるT3インスタンス。
起動直後はCPUクレジットがほとんど溜まっていないため、T3 Unlimitedを使わないと処理性能が低く抑えられてしまいます。

T3 Unlimitedにより追加料金を支払って起動直後のパフォーマンスを確保することがAWSにより推奨されており、デフォルトで有効となっておりますが、実際の料金的にはどうなのでしょうか。

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料金に関して

T3 Unlimitedを使用した場合の料金は、リージョンに関わらず0.05USD/vCPU-Hourとなっています。
1vCPU-Hourは、60CPUクレジットに相当しますのでこれを基に計算していきます。0.01USDで、12CPUクレジットを購入できるイメージです。

1CPUクレジットは、1/60vCPU-Hourに相当します。1仮想コアを1分間、100%で稼働させることができるものに相当します。

オンデマンドインスタンスでは暖気不要

オンデマンドインスタンスの場合、CPUクレジットを蓄積させるために事前に起動する必要はありません。
最安の米国リージョンでさえも、オンデマンド価格で受け取れるCPUクレジットの料金はT3 Unlimitedより高くなります。
t3.microでは1時間に12CPUクレジットを受け取ることができますが、0.0104USD/時間の料金がかかります。CPUクレジットに底上げのないt3.medium以上では、さらに費用対効果が悪くなります。

なおT2インスタンスでは起動CPUクレジットがあるため、スポットインスタンスやリザーブドインスタンスであっても暖気は不要です。

スポットインスタンスやリザーブドインスタンスでは場合による

稼働料金の安いスポットインスタンスやリザーブドインスタンスでは、暖気をしておくほうが良い場合もあります。
12CPUクレジットを獲得するのに0.01USDを超えて料金がかからないかが判断基準となります。

実際には、予約するEBSの料金を考慮する必要があるかもしれません。

現在の米国リージョンでは、t3.microのスポットインスタンスを0.0031USD/時間で借りることができます。t3.microは1時間に12クレジット(0.2vCPU-Hour)を受け取れるため、これはT3 Unlimitedで購入できる0.05USD/vCPU-Hourより安くなります。

T3 Unlimitedのご利用は計画的に

一時的に処理能力が必要なケースでは、T3 Unlimitedを使うとCPUクレジットを追加購入して処理能力を確保できるため有用です。もちろん起動時にも気軽に確保できますし、そのような使い方を想定されているものと思われます。
一方であまりにも使いすぎると高額請求の原因になることもありますので、使用する場合は計画的に行いましょう。必要がなくなったら、T3 Unlimitedは無効にしておきましょう。