ScalewayベアメタルサーバーにおけるIPアドレス割り当ての仕組み

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フランスのクラウド事業者であるScalewayでは、クラウドサービスの一部としてベアメタルサーバーの貸し出しも行っています。
プロセッサはAtomであり性能は控えめとなっているものの、月2000円弱からという破格の値段で専用サーバーを手にすることができます。それゆえ、在庫がほとんどないのが欠点です。


専用サーバーであるため、Scalewayでは他のクラウド事業者とは異なった方法でIPアドレスの割り当てが行われています。

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ScalewayではパブリックIPアドレスは別料金

Scalewayでは、通常サーバーに含まれるパブリックIPv4アドレスが別料金(0.99EUR/月)となっています(画面上では、これを加味した料金が表示されています)。
従って、パブリックIPv4アドレスを割り当てずにサーバーを作成すればその分の料金が浮くことになります。ただし、そのようなサーバーはプライベートIPアドレスでアクセスする必要があるため、1台はパブリックIPアドレスを割り当てたサーバーが必要になります。

サーバーへのIPアドレスの割り当て(アタッチ)の有無に関わらず、課金されます。

ネットワークアダプタが1つしかない!

Scalewayのベアメタルサーバーにシェルログインすると、ネットワークアダプタが1つしかないことに気づきます。
他の事業者ではプライベートネットワーク用に2つめのネットワークアダプタが追加されますが、ScalewayではプライベートIPアドレスが割り当てられたものしか表示されません。

eth0: flags=4163 mtu 1500
inet 10.xxx.xxx.xxx netmask 255.255.255.254 broadcast 10.xxx.xxx.xxx
inet6 fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx prefixlen 64 scopeid 0x20 ether xx:xx:xx:xx:xx:xx txqueuelen 1000 (Ethernet)
RX packets 535924 bytes 600953041 (573.1 MiB)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 782444 bytes 985947956 (940.2 MiB)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0

パブリックIPアドレスがifconfigコマンドにより表示されないため、設定ミスを疑うかもしれませんがこれで問題はありません。
Scalewayでは、パブリックIPアドレスをプライベートIPアドレスにNATする仕組みとなっており、パブリックIPアドレス宛ての通信は割り当てられたサーバーのプライベートIPアドレスに転送される仕組みになっています。
Scaleway内にルーターがあり、パブリックIPアドレスを割り当てたサーバーがDMZに置かれていると考えるとわかりやすいと思います(別途簡易ファイアウォールの設定は可能です)。

ミドルウェアやソフトウェアでIPアドレス指定による設定を行う場合、ScalewayではプライベートIPアドレスを指定して設定を行うことになります。パブリックIPアドレスを指定するとうまくいかない場合がありますのでご注意ください。
プライベートネットワーク内での通信はルーターを経由することなく、Scaleway内で通信されます。パブリック、プライベートともに同一のネットワークカードを使用しているため混乱が生じるかもしれませんが、通常のクライアントマシンと同様の挙動を示していると考えればわかりやすいと思います。